諏訪湖の御神渡り神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社(宮坂清宮司)は30日、全面結氷した湖の氷上に、御神渡り候補となる3本の筋道を確認した。同日夜に神社で開いた臨時総代会で報告し、正式に御神渡りと認定する拝観式の日程を2月2日と決めた。拝観式は2006年以来2季ぶりで、平成以降では6回目。前回より約3週間遅い神事となる。
この日の朝、宮坂宮司や宮坂隆大総代、監視役の諏訪市渋崎の総代らが湖上にできた氷のせり上がりや筋を確認。下諏訪方面へつながる筋が確認された諏訪市の中門川河口付近、せり上がりが見られる岡谷市湊などを巡視し、「拝観できる」と判断した。
確認した筋道は(1)中門川河口─下諏訪町西高木(2)旧六斗川河口─岡谷市小坂─下諏訪町東赤砂(3)初島付近─横河川河口。
宮坂大総代ら役員はこの日夜から、拝観式に向けて、質素な生活を心掛ける精進潔斎(しょうじんけっさい)に入った。
諏訪湖は、最低気温が13.2度と今冬1番の寒さとなった25日に全面結氷し、その後も同13─12度の冷え込みが3日間続き、氷の厚みが増した。氷厚は下諏訪町西高木の岸寄りで11センチ(29日朝時点)。せり上がりは最大で高さ約20センチと、前回の3分の1となっている。
2季ぶりの拝観式について、宮坂大総代(57)=小和田=は「年明け後も波が立っており、今季はあきらめていた。寒波がきて御神渡りができたことをうれしく思う」。宮坂宮司は「暖冬と言われていたが、鏡のように氷が張ってくれた。あと数日で顕著な御神渡りができることを期待したい」と話している。
御神渡りは、諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとに通った道筋と言われる。出来た順に「一之御神渡り」「二之御神渡り」と名付け、2本と交差するものを「佐久之御神渡り」と呼ぶ。今回の筋がどの御神渡りになるかは拝観式で決める。
当日は午前7時から神社で神事。同45分から諏訪湖で起点となる下座(くだりまし)、終点の上座(あがりまし)を確認する。拝観後は過去の記録と照らし、今年の天候や世相、農作物の豊凶などを占う。( 本文は長野日報より)
本日も寒いですよ

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